いよいよ面接
前回の投稿でたくさんの求人の分類とカジュアル面談ついて触れました。
そして 6 社ほどを 第一志望群 として選定し、本選考に進むことにしました。
コロナ禍ということもあり、結果的に経験したすべての面接は リモート面接 でした。
その面接の中で何度も聞かれたことや、個人的によかった(良い感触)ところと失敗した(悪い感触)ところをご紹介します。(特に失敗談を強調します!)
面接の回数と面接官
まず、面接の回数ですが、大体 2~3 回でした。2回の企業が多かった印象です。
面接官のイメージとしてはこんな感じでしょうか。
- 1回目: チームリーダー, 部長クラス
- 2回目: 組織長クラス
- 3回目(最終): CTO, VPoE
日系の企業は、企業の規模によらずすべて上記のような過程でした。
簡潔に表現すれば「段々と偉い人になっていく」でしょうか。
(番外#1)外資系の面接官
1 社だけ外資系IT企業に応募しておりましたが、そこは日系とは明らかに異なる面接スキームでした。
1回目から Hiring Manager の方でした。つまり、採用する・しないの責任者の方かなと思います。
そして 2回目(最終) では 複数名 かつ 異なる役職、ポジション の方々と順々に面接していきました。
(この日はとにかく長い1日に感じました...)
面接の流れ
初めての転職活動だったので、面接の流れがどういうものなのか、そこが一番心配でした。
いわゆる学生自体の 就活
とどう違ったのか、その点にフォーカスして振り返りたいと思います。
職務経歴書の流れを追っていくパターン
事前に提出している 職務経歴書
は、一番新しい業務内容から順々に記載しています。
それを基に、面接官の方から「この業務(プロジェクト)について詳しく教えてください」という流れが多かったです。
- その業務(プロジェクト)で担当していたことやポジション
- 使用していた技術スタック
- 全体の規模感
などが多かったです。
それを話した後に 深堀り していただく、というのがお決まりのパターンなのかなと思います。(深堀りは必ずされます)
お題に沿ったエピソードを話すパターン
面接官からお題を提示されるので、それに適したエピソードを話すパターンも多くありました。
よく聞かれたお題は下記の通りです。
- 一番成功した、価値を出した事例について
- 一番大変だった、苦労した事例について
- ネガティブなフィードバックがあったときの事例について
キャリア採用のため、過去にどれくらいの成功や失敗をしているのか、そこから何を学んだのかを重視していると思われます。
そして、それらのエピソードから、その事例は再現性があるのか(=入社後も活躍できるのか) をチェックしているのでしょう。
そのため、エピソードは事前に棚卸することはもちろんですが、特に下記を意識してまとめておきました。
- 自分なりの体験であること
- 一般的な話や抽象的な話にならないようにする
- (成功事例の場合)自分だからこそ成功したポイントについて強調する
- 誰がやってもうまくいった訳ではなく、自分の ココ! という強みが強調できるようなエッセンスを加える
そして、職務経歴書のパターンと同様ですが、エピソードについても深堀り がありますので、それに返答していく流れでした。
(番外編#2) 即興で設計
ある日系企業の 1 次面接ですが、上記のいづれのパターンでもなく、いきなり提示された「技術的なお題」に対して回答するものがありました。
「こういうケースの時はどう設計しますか?」「タスクが4つありますが、何を重視してどれから着手しますか?」などです。
これはこれで楽しかったですが、設計思想などが企業と合わないと辛い時間になりますね笑
面接での失敗談
さて、面接の流れについて記載したところで、「あちゃー!失敗した。。。」となった実体験をお知らせします。
現在転職中の皆さんのご参考になれば幸いです。
失敗#1: ある企業の対策を別の企業の面接に持ち込んでしまった
冒頭で記載しました 6 社はほぼ同時進行で選考が進みました。その中の唯一の外資系IT企業は、中でも希望度が高い企業でした。
外資系ということもあり、先述の通り面接の流れも、聞かれる内容も、さらに 評価されるポイント も日系企業とは異なりました。
そのため転職エージェントさんと「その外資系企業の面接対策」をじっくり、何度も実施しました。
その甲斐あって、最終面接まで進むことはできたのですが、同時進行中の他社の日系企業の面接でも対策を実施してしまった というミスを犯しました。
結果としてその日系企業も希望度は高かったのですがお見送りとなってしまいました...
失敗要因:アピールすべきポイントが違った
応募していた外資系IT企業では面接で問われる指標が明確化されていました。そのためその指標にあったエピソードや強みをアピールしました。
もちろんIT企業なのでテクニカルなスキルに関する質問もありましたが、ほとんどは その企業に合ったマインドセットを持っているか でした。
一つ事例を挙げると ダメだと感じた時に改善に向けてリーダーシップを発揮できるか
というマインドセットがありました。つまり、時として会社の対しても牙を向けられるか
というニュアンスです。
私はそれをアピールするためのエピソードを用意しており外資系IT企業での面接では好感触でした。
しかし、そのエピソードを、他社の日系企業の面接でも披露してしまったのです...
その日系IT企業は、純粋に私の テクニカルなスキルセット を確認したかったのだと思います。それを確認できるエピソードを聞きたかったようです。
そのため最終的には 実装力に懸念がある
という理由でお見送りになってしまいました。(悔しい...!)
失敗#2: 一つ前のエピソードに引っ張られてしまった
面接の流れでご紹介したように、お題を受けて適したエピソードを話して深堀する、というパターンが多く、1回の面接でいくつかのお題が出題されます。
その時に、1つ前のお題で話したエピソードに自身の感情(と表現すべきか難しいですが)が引っ張られてしまい、次のお題に対して適切なエピソードを提示できなかったことがありました。
失敗要因:面接官が何を聞き出そうとしているかを判断できていない
おそらく面接官には「確認したいこと」がいくつかあり、それを確認するために「複数のエピソード」を聞いてきます。
そのため、次の話題に移ったときは 次は何について聞かれているか? という観点で面接官の話に注意深く耳を傾ける必要がありました。
ある日系IT企業での面接で 3 つほどエピソードを聞かれましたが、最初の 2 つは スクラムマスター
の経験を基にしたエピソードを展開しました。(スクラムマスターのことを聞かれた訳ではないですが、それが適していると私が判断しました)
そして最後の質問は「A案とB案で甲乙付け難い選択を迫られた時にどう選択してきましたか?」という内容でした。
今思えば、例えば 短期的ではなく長期的な価値やメリットを考えて選択しているか などについて面接官は確認したかったのかと思いますが、それまで スクラムマスター
の話をし続けていたので、チームがA案とB案で悩んでいる時にスクラムマスターとしてどうアプローチするか という質問と解釈してしまい、そのエピソードを展開してしまいました。
ご存知の通り、スクラムマスターは何かを決定することはあまりないので、私が話したエピソードからは、私自身がどういう基準で選択をしているかを面接官は読み取れなかったと思います。
結果として「求めているほどの 深さ
がなかった」という理由でお見送りになってしまいました。(深さって難しいですが...)
(番外編#3) 腹が立った面接
第一志望群とした 6 社はすべて JACリクルートメント さん経由での選考でしたが、実はもう1社だけ、あるIT向けエージェントサービス経由で 半ば無理やり
選考に進んでいました。
無理やりだったというのは、私は カジュアル面談
から実施したいと伝えていたのですが、そのエージェントは 一次面接で志望理由は聞かれないから一次面接から受けた方が良いと思います!
と強引に面接を設定されてしまいました。
そして迎えた面接の日...
いきなり面接官から「カジュアル面談とお聞きしてましたが本選考に切り替えた背景とかってなんですか?」と聞かれ、「は!?」 となりました。
さらに、面接官が自社の説明をしてくださっている時はフレンドリーだったのですが、いざ私がエピソードを話し始めると、リモート面接の画面からほとんど見えなくなり、おでこだけが写っている状態 で話を聞いていました。
「めちゃくちゃふんぞりかえっとるやん!」と思い話す気力もなくなりました笑
まとめ
今回は面接について記載してみました。
エピソードトークが主な流れでしたが、複数社を同時進行で進まれる際は、各社に合わせてエピソードや強調ポイントを柔軟に変えていけると良いのかなと思います!(偉そうにすみません)
そして面接が終わり、ありがたいことに複数社から内定をいただくことができました。
次回は、最終的にどういう基準で企業を選定させて頂いたかについてお話しできればと思います!